朱夏
時々、BOOK OFFで単行本をまとめて買って来る。題名に引かれたのと、作者が同じ大学の出身者だったということで、読んでみることにした。論語では、人生のライフスタイルを、青春、朱夏、白秋、玄冬という順番で表している。青春は35歳くらいまで。仕事や子育ても一段落つき、精神的にも成長していく朱夏を経て、白秋、玄冬と実りの多い人生の収穫期に入っていくということらしい。警察小説のタイトルに朱夏はミスマッチではないかと思ったのだが、面白く、あっという間に読み終えてしまった。釣りをやる人というのは不思議なもので、普段は穏やかに白秋の日々を送っているような人でも、ひとたび竿を握ると、青春や朱夏そのものになってしまう人が実に多い。
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