逆さ針

釣りの仕掛けの中で一番大切なのは針、友釣りの場合は、鮎と掛け針を繫ぐ逆さ針も重要である。写真の逆さ針は苦楽研人師匠から送られてきたものだ。これは氏の知人が作ったものだが、実はこの逆さ針、フック部分が回転するのである。友釣りの針は３本、4本錨を使うことが多い。野鮎を何匹か掛けたら、まだ鮎を掛けていない針先が下に来るように、フック部分をちょっと回転させるわけだ。釣りで大切な針をフル活用することができるという大変な代物である。こ苦楽研人氏の釣りテクニック、友釣りにおける識見、人脈の広さにはいつも驚かされるが、この逆さ針の製作者の技術力には度肝を抜かれた。さらに、錨針を巻くときのアダプターの製作者でもあったというから仰天である。良い道具で釣りを楽しみたいと考えると、私などは、どうしても高価な竿、新発売の竿などに目が行ってしまい勝ちだが、そういうことではないようだ。