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April 12, 2008

ピッチング釣法

KawamushiKurokawa Pict0020 春は渓流釣りが楽しい。川に着いたら、川の中の石をひっくり返して、イラストのような川虫を採取する。それを針に刺して、川の中を流して、ヤマメやアマゴを針掛かりさせるのが餌釣りである。水が澄んでいると、流下する餌と平行に泳ぎながら、ちょんちょんと餌を突く動作をするヤマメやアマゴを見ることがある。中には、目印にアタリを出さずに、川虫の体半分だけ齧り取っていく魚もいる。また、針が口の中に入っても、首を振って針を外すのが上手な魚もいる。釣り人の仕掛けを学習した警戒心の強い魚であり、一筋縄ではいかない相手である。こういう魚に出会うと、バッターを討ち取るピッチャーのような心境になる。ヒラタ(イラスト左)という虫を、齧られるのを承知で、素直に流したり、途中で止めたり、アクションを加えたりしながら、何度か流す。カウントが2-3までいったら、最後に、今まで使わなかった川虫(イラスト中央)を流す。これで討ち取ることができる時と振り逃げされたりすることもある。私が同じ釣り場で竿を振っている時は、同じ魚と勝負をしていることが多い。

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