ザ・スクープ
テレビ朝日のザ・スクープという番組を見た。消えた年金と白バイ隊員の事故死の2本立てだった。年金の横領事件もひどいと思ったが、後半の事故の問題はさらにひどいと思った。スクールバスに白バイ隊員が衝突して隊員が死亡したという高知で起きた事故では、警察や検察は、バスの運転手の過失を主張し、裁判で一審二審とも有罪判決が言い渡された。だが、スクールバスに乗っていた複数生徒や目撃者は、右折待ちで止まっていたバスに白バイが突っ込んだことによる事故だと証言している。裁判では、これらの証言が信憑性がないということで取り上げられず、判決が言い渡されたという理不尽極まりない話であった。テレビ朝日のスーパーモーニングでは、先月も、松山で起きた白バイが原付バイクに突っ込んだ事件が放送されていた。いずれも交通事故の話なのだが、事故の原因が警察官の場合は、通常の事故処理がされていないのが、重大な問題である。しかも、事故の被害者である人が犯人にされてしまうという、あまりにもひどい話である。九州の志布志事件もそうだが、警察による犯罪、冤罪ほど卑劣なものはない。子供の頃は、誰でも一度は白バイ隊員に憧れるのではないだろうか。松山の白バイ隊員の方も、そんなヒーローに憧れて、難しい試験を突破したのだろうと思う。誰しも間違えるし、ミスを犯す。白を黒だと言いくるめる警察より、ミスを認め、人としての誠意ある対応を取った方を社会は受け入れる。ヒーローには最後までヒーローであって欲しいものだ。
今日は、わかさぎ竿の穂先を作っていたのだが、テレビを見ているうちに渋い気持ちになってしまい、塗った漆の色も茶色っぽい渋い色になってしまった。
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