ミーの出産

家猫として、すくすく成長を続けたミーも、〝盛り〟を迎えた。避妊手術をしに行かなければと思っていたので、外に出さないように気を付けていた。だが、ちょっとした間隙を付いて、夜間外出されてしまった。その日の明け方にこっそりと戻って来た。日に日にお腹が大きくなり、4匹の赤ちゃんを産んだ。家中の中で、もっとも安全と思われる2階の部屋のベッドの下にバスタオルなどを持ち込んで、そこで出産した。

子猫たちがヨチヨチ歩きをするようになった頃、みんなで鑑賞しようと1階のリビングに運んだ。しばらく猫たちの可愛い仕草を楽しんだ後、買い物に行った。帰ってみると、猫が一匹もいなかった。もしやと思って、2階の部屋のベッドの下を覗いてみたら、全員いた。ミーが、一匹ずつ口に銜えて、階段を上って運んだに違いなかった。