プロの流儀
各界のプロフェッショナルのプロたる所以を紹介しているNHKの番組である。結構、おもしろい。前々回は、新しいモルトウィスキーを作り出す サントリーのチーフブレンダーが取り上げられていた。私はウィスキーは嫌いではないので、じっくり見させていただいた。そのブレンダーは、以前、新しいウィスキー製作の締め切りが迫ったため、納得できない部分があったにも関わらず、〝こんなところで良いか…〟と変な妥協してしまった。結果はあまり売れず、同僚からは「本当にうまいと思ったの?」という厳しい指摘を受けた。本当のスタート、勝負の始まりであった。
ブレンダーが言っていた〝優等生のウィスキーは作らない〟という言葉が印象に残った。上質な原酒の組み合わせで作った優等生は個性がないらしい。ちょっとクセのある原酒を上手にブレンドしながら、新しい個性を作り出そうとしている姿がとても頼もしく感じられた。
守りに入らず、妥協しない攻めの姿勢で、事にあたることが大事なようである。
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