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November 14, 2006

天才の釣り

■ 狩野川の名手

友釣り発祥の地と言われる狩野川の名手の釣りを見た時だった。三十路を過ぎて友釣りを始めた私は、スーパーウェポンだ、極細メタルラインだ、マッスル背針だ、編み込み結節だ…と最新最強と言われるメソッドの吸収に躍起になっていた。その当時は、水中抵抗を少しでも軽減させるために、ラインも鼻環も、できるだけ小さい物を使うのが望ましいという風潮があった。その名手の仕掛けを見せてもらったが、ナイロン0.3号、鼻環回り糸は1.5号にデッカイ鼻環と逆針という至ってシンプルな物だった。ノーマル仕掛けで巧みにおとり鮎を扱い、あれよあれよという間に釣果を重ねる様は、まさに圧巻であった。

■ 豊富なデータ、高いポテンシャル

でも、これは普段の釣りのもので、大物狙いの場合は、メタルの0.2~0.3号に付け糸も太くして、確実に取り込む仕掛けに替えていた。攻めるポイントも違っていた。もともとハイレベルなタレントやセンスを持っているのだろうが、幼少期からの素潜りなどの遊びの中で蓄積された鮎の習性や季節による川の状況変化などのデータ量は凄いものがあった。また、そこからはじき出される釣れるポイント、時間等の判断は正確そのものだった。

■ 天才の釣り、凡才の釣り

私は、今まで何をやっていたのか…という後悔とも自己嫌悪とも判別の付かない複雑な思いに駆られ、しばらくはその名手の釣りを真似していた。しかし…できない。やればやる040s ほど、妙な焦りとともに、その思いは強くなった。ある時、天才の釣りは参考にしても、同じようにやろうとすること自体が間違いなのではないかと思い至った。腕を磨くことを疎かにして、仕掛けばかりに拘るのは論外だが、自分の天分を知り、自分に合った釣り、自分の釣りを心掛けながらレベルアップを図っていくことが大事なのではないか、と今は思っている。凡才もじっくり手を掛けていけば、味わい深い盆栽のようになる筈だ。

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Comments

仰る通りですね、同感です。
来週、ショウサイフグに行く予定ですけど、連れて行ってくれる彼がそうです。
小さい頃から釣りに親しみ、あらゆる釣りを楽しみ、今は素潜りをしてますが何をやらせても上手いです。

その彼がいうには釣りの上手い人は感性が違うそうです・・・

それがない我々はコツコツ経験値を積み重ねて、自分なりの釣りを見つけるしかないですよね。それが楽しいんです。

Posted by: 新 | November 21, 2006 at 01:49 PM

新さん、こんにちは。凄い人がいるなぁと思いました。明日は大いに楽しみましょう。

Posted by: Ayutarou | November 21, 2006 at 10:38 PM

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