今から10年ちょっと前だろうか、行きつけの釣具店で、郡上のビクを取り寄せて貰った。零釣法をやるようになってからは、鮎の引舟を使うようになったので、今は、時々、眺める程度になってしまった。このビクは竹の皮で編んであり、通気性が良い。また、釣った魚の鮮度を保つために、尻や腰からの熱を遮断するための板が付いている。このビクを腰に巻いて、現在は宮が瀬ダムの湖底に沈んでしまった川に、良く出かけたものだった。今は、時々、このビクを出しては、手入れしながら昔を回顧しており、なかなか手放すことのできないものになっている。
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