2005カワハギ~川見と潮見
夏は友釣り三昧の私だが、今冬はカワハギ釣りがおもしろかった。友釣りに通じる部分がたくさん感じられた。3月27日の真鶴で、2005シーズンの区切りとした。また、すぐ行きたくなってしまうだろうが、とりあえず、釣行を通して、自分が感じたことをまとめてみたい。自分なりの反省であり、次のシーズンへの参考のためのものである。
● 針合わせ…いろいろ試して、自分と相性の良い針を2~3つ選ぼう。スタートは、その針から始めて、バレが多い時は、即針交換したり、サイズのアップダウン、違う形の針に変えたりしながら、その日のベストマッチに近付けよう。その作業を、慌てず騒がす、淡々と行おう。自分で針を巻いた場合、すっぽ抜け防止に、一滴のアロンで仕上げをしよう。
● ホームグランド…相性の良い船宿定宿も、2~3つ持っていると良いだろう。ホームグランドの利点は反復練習ができることである。時々、別の船宿へも遠征しよう。
● 竿…硬調、中硬、軟調の3タイプは欲しいところだ。2~3月は、カワハギのエサの喰い方がおとなしくデリケートになってきたので、柔軟で高感度な穂先が必要だった。和竿師の秋水先生の鯨の髭穂先の竿は、この時期でも、明確にアタリが出ていた。私も、和竿メインで釣りをしてきたが、掛かってからのやり取りは独特の面白さがあるし、特に自作される方達は、オリジナルな調子を作れるという楽しさもあるに違いない。
● 餌…時々は、自分でアサリの殻剥きをしよう。余った餌は冷凍保存して次に回したりもするが、鮮度のチェックくらいはきちんとしたい。餌が一番の集寄ではなかろうか。
● 仕掛け…亀城根など、根がきついところでは、海藻に針が引っ掛かったりして、仕掛けをロストすることが多った。市販の仕掛けを上下逆にして、ビーズフックを上にするなどの手も試してみよう。晴天、曇天、澄み潮、濁り潮、水深の違いで、こまめに中オモリを変えてみよう。
● 時合い…鮎には、不思議と連続して釣れる時間帯というのがある。うまい人は、そういう時にはミスせず、数を稼ぐことができる。カワハギでも、連釣の時合いがある。勝負所と心得て、集中して取り組むべし。
● 時期によるテーマの違い…高活性期と低活性期、別々に、釣りを考えるべき。活性が高い時は、釣りが粗くならないように注意しながら、テンポよくリズミカルに魚を掛けよう。活性が低い時こそ、繊細な誘い、丁寧な探りを心がけ、それを体に沁み込ませよう。
● 川見と潮見…鮎釣りを10年やった今でも、私にとって、川見というのは難しい。川見とは、川を見て、鮎の石アカのハミ跡の新旧を見て、釣りを組み立てていくことである。カワハギの場合、潮の状況に応じた組み立てが求められるのだが、これについては、予習復習と経験(場数)による学習を積み上げていくしかないだろう。
カワハギ釣りは、基本的に楽しい釣りだと思います。どう楽しむかは釣り人側の問題ですが、楽しみ方を工夫することで、もっとEnjoyできる魚だと思いました。
« 郡上ビク | Main | 大見川(狩野川支流)の鮎 »
The comments to this entry are closed.
Comments