ハギ釣り一年生のハギ釣り一考
自分でも、よく行くなぁ…と関心するくらいカワハギ釣りに行っている。去年の10月頃からだが、面白いから行っているのだろう。去年の秋には元気いっぱいだったカワハギも、2月ともなると、アタリや引きにパワーがない。ハギ釣りの経験は少ない私だが、この時季にはこの時季なりのアタリの聞き方があるような気がしている。この時季は、水温が下がり、魚の活発度も落ちているので、感覚を研ぎ澄まして、繊細に真剣に、アタリを聴かないと、舟の下のカワハギの声は聞くことができない。 最近、一緒に釣りに行っている新さんも、この時季に、微細なアタリを聞く練習を積んでおけば、盛期に必ず役立つと言っていた。また、名手・名人と言われている人達も、厳寒期・盛期ともに、ある時期、集中的に釣り場へ通い、基礎の習得を図って、自分の釣りを確立して行ったそうである。自分の他の釣りの経験からも、その意見には大いに頷けるものがある。今は、ハギ釣りを、少しでもうまくなって、より一層楽しみたいと思っているのだが、うまくなる方法として、魚をたくさん釣って魚に教えてもらうということがある。時合が来た時の連釣パターンのリズムを作る、アワセ(フッキング)や魚のいなし方、取り込みまでの竿操作、リールの巻上げなどの練習は、元気な魚がたくさん釣れる盛期時季でないとできない相談だ。微細なアタリを聞いたり、活発度が低くなっている魚に、ちょっとでも元気なアタリを出させることは、厳寒期でしかできない練習だ。釣果は激減するが、その分、一尾の重みを再認識できるメリットもある。そんな思いや考えで釣り場へ通っているうちに、活性が下がって引きが弱くなってもハギはハギだよなぁ・・・と、ハギの側に立って物事を考えていたりと、自分の中で不思議な変化が生じているようである。これは私が、ハギのことを、愛おしく思い始めている証拠に他ならない。 つづく
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