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November 28, 2005

竿の先に魂

早上がりの仕事の後、寸暇を惜しんで鮎釣りをしようと、とあるおとり屋の暖簾をくぐった。最近の釣況を聞く私に、「魚はいるが、今、川に入っている奴には釣れねえ」と言う。さらに、「どいつもこいつも竿の先に魂が入ってねえ」と・・・高齢の店主。何だが自分が叱られているような気がして、そそくさと店を後にした。その後しばらくその言葉が妙に胸に引っ掛かっていた。ある時、〝竿の先に魂〟というのは集中力のことではないかと思った。竿を持っているだけでは鮎は掛からない。あの石の頭でおとりを止めて、次は・・・と考え、きちんと竿とおとりの操作をして、はじめて掛かるのである。その店主がとても偉大な人のような気がした。でも、あれ以来あの店には行っていない。

2004/02/02作成 リニューアル前のHPに掲載していた記事です。

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November 21, 2005

狩野川考察

■ あまご
3月1日の解禁日に釣友の海馬さんと狩野川に出かけたが、解禁日だというのに、釣り人が少なかった。寂しい雰囲気が漂っていた。釣果は、私と海馬さん、ともに一尾ずつだったが、鰭ボロの放流魚で、ちょっと興醒めしてしまった。その後、数回、零釣法であまごを狙ったが、一つの瀬で、タイトな竿抜けポイントを攻めて、一本か二本ということが多かった。私の腕の悪さもあるが、やはり、あのスケールの狩野川では、ヒレピン美形アマゴと対面できるように、今後に期待したいところではある。

■ 鮎
昨季までは、鮎が遡上してくる時期になっても、工事の濁りが入ることも多く、今季も、あまり期待していなかったというのが正直なところであった。だが、5月1日に苦楽研人氏と一緒に、放流の手伝いをさせていただいた時に、今年は良いのではないかと確信した。案の定、今季の解禁日は、ここ数年では、一番の大賑わいだった。梅雨明けには、中流域で、尺鮎も飛び出し、ジャンボ鮎とのダイナミックな格闘に狩野川が沸いた。9月には、天然遡上鮎のデリケートな釣りを楽しむことができた。10月以降も、リピーターが増えていったのも確かなようだ。

■ 私的所感
私個人的には、今季も、釣果的にはパッとしない友釣りシーズンではあったが、良い雰囲気の中で、鮎と戯れることができて、大変、満足のいったシーズンだった。多少の思い出のあるシーズンではあったが、11月18日(金)を以って、今季の友釣りシーンの竿納めとした。その日は、苦楽研人師匠や植田組合長、JPA松林プロを始め、地元の方と一緒に、ちょっとした宴で締めくくった。今季の狩野川は、久し振りに状況が良かったために、参加者の会話も明るく弾んでいた。例えば、尺鮎に沸いた月は、仕掛けもメタルの0.3号、針も9号錨にしたり、それでも悔しい思いをした人も多く、友釣り本来の醍醐味を満喫できて、釣り人同士の会話の中身が、だいぶ違うものになったようだ。

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November 13, 2005

キーモーパン・シンドローム(症候群)

釣り人同士には、「あなたは病気だ」とか「私も病気だが、あの人ほどではない」というような、奇妙な会話のやり取りがある。確かに、釣りに人生を賭けているかのような人もいるし、市販の仕掛けとレンタルロッドで、そこそこ楽しめれば良いという人まで千差万別だが、釣りを楽しみたいという思いは、みんな同じである。同じ病気でも、症状の幅が広い場合は、症候群という括り方をするようだ。

最近、釣友とカワハギ釣りに何度か行ったが、大変な世界であることを痛感した。ウェアからロッド、小物類まで、D社のトップモデルに身にまとった若者から、着流しのお爺さんまで、ファンの年齢層が実に広く、子供や女性のアングラーが多いのにも驚いた。また、船内ノーマークのお爺さんがぶっちぎりの竿頭になったりするのも、この釣りの奥深いところでもあり、釣り人を熱くさせる要素の一つだろうと思った。竿や針、リール、中オモリ、どれも多種多様のものが市販されており、自作に精を出している人も多いらしい。

話は変わるが、世に、ピーターパン・シンドローム(症候群)という言葉が流布したことがある。ピーターパンは、夢の国の永遠の少年である。船の上は、コン、コン、コンというキモパンカワハギ特有の引き味を、少しでも長く堪能していたいと、少年のようにはしゃいでいる人達ばかりである。楽しみ方に違いはあるが、キモパンカワハギ釣りに対する共通の思いを持つ人達のことを、私は、『キーモーパン・シンドローム(症候群)』と呼ぶことにした。どうやら、私も、キーモーパンの仲間入りをしてしまったようだ。

11月に、釣友海馬さんの肝いりで、カワハギのキモパンオフ会が開催されるが、どんな人たちが来て、どんなドラマが待っているのか、とても楽しみである。

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November 10, 2005

贈り物

本日、九州は宮崎誘鮎会の小河会長からの郵便物を受け取った。中を開けてみると、鹿角で作られたハサミ、おまつり解き入れであった。作者は、今年、苦楽研人師匠と九州宮崎に出かけた際に、一緒に鮎釣りをした同会の池田さんで、苦楽研人氏と私にと、わざわざ作ってくれたそうである。PICT0004
鹿の角は、水難除けのお守りとして、タモの柄などにも、よく使われているものである。子供のように小躍りして喜んでしまい、とても嬉しかったので、この場で紹介させていただきました。

宮崎誘鮎会の小河会長、同会の池田さん、会の皆さんへ
来年は、鮎ベストに、これを付けて、鮎釣りをするのが楽しみです。また、来年、お伺いいたします。ありがとうございました。

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November 09, 2005

応用

カワハギの仕掛けに、鮎友釣りの仕掛け作りの一部が導入できるかもしれない。うまくいけば、応用ということになるのだろうが、成否に関わらず、近々、フィールドでの報告も含めて、紹介できればと考えております。

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