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June 22, 2005

マナー

解禁二日目の道志川でのこと、私が両国橋下の瀬肩のトロで、静かに泳がせをしていた時のことである。いきなり、高齢の釣り人が、バシャ~ン!と真鋳のおとり缶を水に浸け、私のおとりの側をバシャバシャと音を立てながら、対岸に徒渉していったのである。鮎が散ったのが、はっきりと目視できた。それから、その人は、そこでやろうと決めていたのだろうか、下の瀬の狭いスペースに入っていった。あまりの強引さに、先に竿を出していた人が、遠慮してどいてしまっていた。午後、その人の対面で竿を出したが、

他人のおとり鮎の側におとりを入れるなど、相変わらずのマイペースぶりであった。こういう人を見ても気にならなくなれば、もっと楽に釣りに没頭できると思うのだが、さすがに、一言申し上げさせていただいた。だが、まったくの無反応、こうなると、こういう大人にはならないようにしようと笑うしかなかった。渇水だと、鮎の体も堅くなり、蹴られが多くなるのものだが、私は、表情が硬いその人に、完璧に弾かれた恰好だった。

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