ルーツは狩野川
国際つり博で、尊敬する釣り人の一人である伊藤稔さんの講演を聞いた。今年、D社から伊藤さんプロデュースのゼロドライブという鮎竿が発売される。伊藤さんがこの竿を開発しようとした、そもそもの理由は、師匠である狩野川の山田右さんの神業の泳がせにあるということだった。僕の鮎釣り教則本になっている『ベーシック鮎読本』(伊藤稔著 週刊釣りサンデー刊)のp.117~p.118にそのことが書かれてあった。足首くらいの超浅場を根掛かりさせずに
自由自在におとりを泳がせ、階段をのぼるようにおとりが上っていき、そして掛ける、まさにマジックのようだった・・・と。講演の中で、伊藤さんは、誰にでも、そういう泳がせができ、楽しく釣りができるというコンセプトで作ったと、昔を懐古しているかのように語っていた。伊藤さんは、なぜこんな竿を作ろうと思ったのだろうか?師匠の天才的な神業が、釣り師伊藤稔の原点、原風景となったのだろうか?狩野川は友釣り発祥の地と言われているが、現代鮎釣り最先端と言われている人が世に送り出した竿のルーツが狩野川にあったというのは、非常に興味深い話だ。
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Comments
ごぶさたしております。
伊藤名人の「ベーシック鮎読本」を図書館で借りたんですが、穴が開くほど読みました。
いろいろ探してるんですが、売ってないですね。
「ゼロドライブ」ですか。よさそうですね。今週末の釣り博が楽しみになってきました。
Posted by: しょうたこ | February 01, 2005 03:22 PM
しょうたこさん、ご無沙汰です。つり博、楽しんで来て下さい。今年の鮎はどうでしょうか、気になりますねぇ。
Posted by: Ayutarou | February 06, 2005 06:13 PM